レポート01『試作機:イングリットの経過観察〜感度増強〜』
使用した特別活動 | シード | 気品 | 性感 | 人脈 | 誘惑 | 条件/効果 |
---|---|---|---|---|---|---|
クリリングを付けて生活 | 2 | -- | +2 | -- | +1 | |
緊縛チア | 1 | -1 | +1 | -- | +2 | 応援団のみ |
女友達を誘惑 | 1 | +1 | +1 | -- | -- | |
合計 | 4 | 0 | 4 | 0 | 3 |
「皆さん、お疲れさまでした。さようなら、また明日」
対エネミー戦闘用アンドロイドイングリットは、入部した応援団部のメンバーに別れの挨拶をしてゆき、帰路に就く。
先ほどまで輝くような笑顔で踊っていた彼女たちはまだまだ元気で、この後どこかに寄り道しようと話している子ばかりだった。
「すみません。今日はこの後用事がありますので、また次の機会ではご一緒させてください」
彼女たちはイングリットにも声をかけてくれるが、今日も帰宅すれば様々なチェックをしなければならない。
ここ数日の付き合いで、無表情なイングリットのことをしっかりと分かってくれている彼女たちは、不満に思った様子もなく笑顔で次も誘うと言ってくれる。
本当にありがたい。
PW力を発生させるため、常人よりも感覚が鋭く、人の機微すら見て取れるイングリットにとって、初めてできた人間の友達、部活仲間はとても大切な存在だった。
イングリットはいつものように胸を張り、変わらない足取りで自らの家、『対エネミー並びにPWエネルギー総括研究所』へ向かって歩いていく。
「では、今日何があったか報告しろ」
研究室の一室、パイプ椅子と簡素な机だけが置かれた部屋で、イングリットは研究員の一人と向かい合って座っている。
「承知いたしました。今日も入部した応援団部の練習に参加、顧問の先生には笑顔になるよう指導を受けましたが、それを活かすことは出来ませんでした」
毎日、アンドロイドであるイングリットの思考、行動に問題がないかを確認するため、研究員にこうして報告する必要があった。
初めのうちはセンサーで得た情報、クラスメイトがどのタイミングで欠伸をしたか、誰が誰に好意を持っているか、など様々なことを報告していたが、今は学校生活の中での変化や、毎日行われる部活動の話がメインになってきている。
学校とは本当に新鮮な場所だ。
今まで閉鎖された研究所内でしか行動してこなかったイングリットは、毎日何かが起こる少女たちとの係わりを心の底から楽しんでいた。
「姉さんもすでにクラスに馴染んだようで、随分仲のいい相手が増えたように見受けられます」
一緒の部屋で過ごしている同居人、自らの設計元である相手、ハンナのことにも話は振られる。
完成度という面では大差ないものの、後付けで機能を追加された彼女をサポートすることも、イングリットの役目。
人工的に作られた心、そこから湧きあがる確かな感情の中で、彼女と共にいることが一番大切なのだった。
「問題はないようだな。それでは、いつものように定期検査と慰安を始める」
イングリットの報告が終わると、研究員はそういって立ち上がった。
イングリットが高価な戦闘用アンドロイドであることに違いはなく、研究員たちも理解している。
しかし、この研究もそれほど重要度の高いものではなく、そもそもPW力の発生にはその者の感情の揺れ動き、特に性的なモノから産まれる以上、そういった機能が備わっていることに不思議はない。
自分たちの指示を迷わずこなす、好きな性行為の可能な人形。
研究員たちが、イングリットのことを便利なダッチワイフだと思い始めるのに、それほど時間はかからなかった。
「承知いたしました、只今より慰安任務に移ります」
イングリットはいつものように無表情を崩さず、立ち上がる。
イングリットは研究員の前まで歩き、しゃがむ。
目の前に来るチャックを口で咥え、ゆっくり下ろす。
このような行為も、研究員たちが面白がってイングリットに学習させたもの。
忘却することのないイングリットの頭脳は、相手によって適切な奉仕を選択する。
奥にある下着を同じように咥え、下ろす。
ボロン、と音が聞こえるような大きさの男性器が露になり、イングリットの顔を叩く。
「よし、よくできた。しかし大切なのはこれからだぞ?」
研究員はイングリットの頬を、露になった半勃起状態の男性器で何度も叩く。
それは彼女に自分の立場を教え込んでいるようで、さらに頬を叩くたびに男性器は大きく、固く、重く、勃起を強めていく。
「ん……。は……そう、叩かれると……、ん……ちんぽ、咥えることが、ん……、できません……、ぁん……」
何とか頬を左右から叩く男性器、ちんぽを口で咥えようと顔を動かすも、研究員はそれを避けるように動かし、イングリットの頬を叩き、顔に擦り付ける。
何度もちんぽで叩かれ、口に咥えることが出来ずにいたイングリットは、少しずつ顔の動きが大きくなり、舌を伸ばし、研究員のちんぽを動かす軌道を計算し、ようやく口の中に含むことが出来た。
「ん……、ちゅ……んぶ……じゅるるるる……」
上目遣いで研究員を見ながら、顔を動かし、ちんぽを喉奥まで飲み込んでいくイングリット。
口の中では舌を動かし、ちんぽに絡め、気持ちよくしていくことも忘れない。
頬をすぼめ、唇を伸ばし、ちんぽとの隙間からはいやらしい水音が鳴り響いている。
「まったく、いやらしい顔で咥え込みやがって。これじゃあ戦闘用というよりも、性交用だな」
研究員はイングリットの激しいひょっとこフェラに、笑っている。
どんなことをしても無表情が変わらず、反抗もしないイングリットは、研究員たちにとってどこまでも貶めることができる存在なのだった。
イングリットの口の中で、どんどんちんぽが熱く、固くなってゆき、びくびくと跳ね始める。
もうすぐ射精しますね。
彼女の優れたセンサーはその反応を瞬時にとらえ、理解する。
研究員たちも嗜好は様々で、口の中に出すことを好むものもいれば、顔に出したり、髪に出したり、制服や靴下に出したり、必ず女性器に入れてから出す者もいる。
彼はそこまで好みを持っているタイプではないため、イングリットは少し顔の動きを緩め、問いかけるような目で研究員の顔を見上げる。
「本当によくできたオナホだな」
研究員はそういうと、イングリットの髪の毛を掴み、ちんぽを引き抜いていく。
「じゅぶ……じゅろろろろろろ......!ちゅぷ……、ちゅぽ……。ん……最後はどこでお出しになりますか?」
顔の上にちんぽを乗せられながら、イングリットは尋ねる。
もちろん、その間も舌で舐め、勃起を維持することは忘れない。
「今、丁度お前の姉も報告を行っている。それを使ってもう少し使わせてもらうぞ」
確かに、姉さんも帰り次第報告すると聞いていましたが、それが何につながるのだろうか。
イングリットは疑問を考えながらも、顔を動かし、ちんぽに擦り付けるのだった。
「フレーフレー、ね、え、さ、ん。がんばれがんばれ、ね、え、さん」
部屋を変え、イングリットは先ほどの研究員相手に腰を振っている。
学園の部活動で使用しているコスチュームとポンポンを振りながら、自ら腰を振る様子は滑稽に見える。
なぜこんなことをしているかというと、研究員が部活動で行っていることをしながら、セックスすることを求めたからだった。
「おら、そんな応援じゃあ愛しの『姉さん』に通じねーぞ!」
興奮によるものか、研究員の語彙はどんどん強くなっている。
しかし、イングリットにとってそんなことは関係がない。
ただ、自分は彼らの指示をこなし、言うとおりに動き、そして、姉と共に入れればいいのだ。
イングリットの目の前で、姉が部活動で学んだことを披露している。
初めは普通に行っていたことも、少しずつ淫らな道具が増え、体を苛み、喘ぎ声が大きくなるのがモニター越しにわかる。
おそらく全身をかなりの快感が襲い、PW力が発生しているのだろう。
そのことが、画面越しでもイングリットにははっきりと分かった。
同じように、イングリットも部活動で学んだ動きと掛け声で姉を応援し、伝わっていなくとも声をかけ続けるのだった。
表情は変わらず、動きもよどみない。
部屋の中には、ぽんぽんを振る音、腰と腰がぶつかる音、ちんぽと女性器から響く水音、そして姉を応援するイングリットの声が響き渡る。
「ん……、がんば、れ……ぁん……!が、んん……!ばれ、ねえさ……ん!」
しかし、表情が変わらず、感情がないように見えても、イングリットの体にはしっかりと快感が響いている。
そうでなくてはPW力は生まれないため、むしろ常人よりもかなり大きな感度が、イングリットの体には与えられていた。
何度も何度も繰り返し、同じペースで腰を落とし、ちんぽを咥え込んでいるイングリットは、その快感によって応援の言葉がどんどん途切れ、喘ぎ声が混じり始める。
表情はいまだ変わらず、それでもしっかりと発情している証に、女性器からはダラダラと愛液が垂れ、ちんぽに伝わり、腰を振るたびに周りにまき散らしてしまっている。
人間の体をしっかりと再現しているためか、息が荒くなり、口は満足に動かなくなり、舌が垂れさがる。
能面のように変化しないイングリットの表情が、情けなく、無様に変化していくところを見ることが、研究員たちの楽しみだった。
「絶対に腰を止めるんじゃねーぞ!そうだ、一緒にちんぽとまんこも応援しな……!」
研究員はにやにやと笑いながら、自らは全く動かず、イングリットにされるがままとなっている。
それでも、この場の上位者は研究員。
イングリットの機能なら、指一つでも動かせれば目の前にいる男を簡単に気絶させられ、殺すことすらできるというのに、人間に作られたイングリットは、永遠にこの研究所の所有物なのだった。
「ふ……れぇ……!ふれぇ……!ま、ん、こ……!ぁ、んひ……!ぉ……ぁん……!がん、ばれぇ……!がんばれぇ、ち、ん、ぽ……!」
イングリットは言われた通り、卑猥な応援を始める。
ぽんぽんは変わらず振られ、腰は動き続けている。
「なにがちんぽだ!お前はちんぽよりも立場が低いんだ……!ちんぽ様、だろうが……!」
男が怒りの声とともに、初めて腰を突きあげる。
「ぉっほぉぉおおお……!失礼、いたしましたぁ……!ちんぽ、さま……!おちんぽさまぁ……!ふれ!ふれ!んっぎぃ……!ちんぽさま……!」
イングリットは下から突き上げられたことで体を痙攣させ、股間から勢いよく潮を吹き出し始める。
当然、指示通り腰を止めることはなく、さらに間抜けな応援もやめることはない。
喘ぎ声の頻度が増え、まともに声を出すことが難しくなっても、アンドロイドであるイングリットは指示をやめない。
「それじゃあ、そろそろ出すからな……!しっかりと射精の瞬間に、そのがばがば子宮で咥え込んで、ため込みやがれ……!」
研究員も、さすがに快感が限界になったのか、耐えるように歯を食いしばり、イングリットの膝を掴み、射精の準備を始める。
「ふれ、ふれ、ねえさん……!ふれ、ふれ!まんこ……!がんばれがんばれおちんぽ、さまぁぁあ……!」
おまんこに備わったセンサーで射精の瞬間を察知したイングリットは、その瞬間に勢いよく腰を落とし、精液貯蔵タンクである子宮の中にちんぽを受け入れる。
膣壁だけでなく、子宮口、子宮壁でもちんぽを締め付け、強い刺激を与え、最高の射精を提供するイングリット。
歯を食いしばり、中に出される感覚に身を震わせ、絶頂まで押し上げられる。
効率的なエネルギー発生のため、イングリットの子宮は精液を受けると、通常の何百倍もの快感を発し、深い絶頂へイングリットを導くよう調整されているのだった。
「ふぅ……。本当に上等な穴だな……。まったく、あれだけの金をかけて、動くダッチワイフの開発なんてな」
射精がおさまった研究員は、いまだに絶頂のただなかにいるイングリットを馬鹿にしながら、自らに押しつけられている尻を何度も何度も叩き始める。
「おら、いつまでもイってる場合じゃねーだろ……!やめろって言ってねーんだから。まだまだ大事な『姉さん』は頑張ってるぞ!」
さっさと動け、と研究員は目の前にあるクリトリスをつまみ、捻り上げる。
「んっぎゅぅぅぅうううう……!も、もうしわけ……ございま、せん……!」
絶頂からまだ帰ってくることができていないイングリットは、クリトリスを捩じられた快感でまた絶頂し、嬌声を上げ、謝罪する。
姉が頑張っているのに自分が命令をこなせなくては面目が経たない。
「ふ……れぇ……、ふれぇ……ね、あひぃ……!ねぇ……んぎゅ!ねえさ……おっほぉ……!」
どうにか腰振り応援を再開しようとするイングリット。
しかし、今度は研究員も腰を動かし、イングリットを突きあげる。
たった今絶頂したばかりのイングリットは、その快感に耐えることもできず、先ほどとは違って満足に応援することができなくなってしまっていた。
ぽんぽんの動きは止まり、ただ快感に耐えるために、その手は研究員の体に置かれてしまっている。
姉の痴態を見せられながら、自らの痴態を見られながら、イングリットは夜遅くまで快感に翻弄され、淫らな応援を続けるのだった。
戦いの次の日、私と姉さんは休暇になり、少し寄り道をすることにしました。
もちろん、機械の体である私に疲労や不調などはありません。
もしそんなものがあれば自己診断で見つけていますし、そうでなくても戦闘後の検査で発見、修理されているでしょう。
しかし、姉さんは違います。
初めから戦闘用として作られた私と違い、姉さんは急遽仕様を変更され、無理やり機能を追加されました。
それは姉さんの体に大きな負荷を掛けており、数値的にはもちろんのこと、それ以外にもダメージがあることでしょう。
PW力を生み出すために私たちに搭載されている『心』。
姉さんは、そのもともとあった心と、追加された心とのバランスで苦しんでいるのです。
うまく力を生み出せない。
そう悩んでいる姉さんのため、リフレッシュ効果も期待し、私たちは学校で聞いた有名ドーナツチェーン店へ足を運びました。
私も姉さんも今日は部活も休み、そのため研究所に戻らなければいけない門限までもある程度余裕があります。
こうやって普段行わない行為を経験することで心を活性化させる。
研究所の方々に教えられたことですが、隣でとても楽しそうにしている姉さんを見ると、それは正しいようです。
ただ、姉さんは自分の行動がどれだけ私を揺さぶっているのか気づいていないようです。
突然店員の真似をされた時には、思わずその場で抱きしめてしまいそうになりました。
何とか我慢し、注文などを終わらせましたが、私の回路は熱くなり、すさまじい速さで演算を繰り返していることがわかります。
部活では困る私の無表情が、今はとてもありがたい。
そして、姉さんは自分のお勧めを半分に切り、私に差し出してくださいました。
雑誌や書籍、ドラマなどでよく見るシチュエーション。
どこかですることはできないかと思っていましたが、姉さんに先を越されてしまいました。
やっぱり姉さんはすごい『人』です。
食べさせてもらい、味わう。
甘い。
そして何よりも、姉さんに手ずから食べさせていただいたことが、その味を何百倍にまでおいしく感じさせているような、そう感じるのです。
せっかくなので、私も姉さんに半分にしたドーナツをフォークで刺し差し出します。
口を開け、食べる姉さんはとっても幸せそう。
守れてよかった。
そんな感情が気を緩めたのでしょうか、思わず口から恋人みたいだと漏れてしまいます。
しまった、ついうっかり……。
冗談だと思ってくださったらいいのですが。
もしかしたら……。
でも、もし嫌われたら……。
いろんなことがぐるぐると頭の中を回っています。
すると、姉さんは人だと姉妹や血縁、同性で恋人関係となることはタブーだが、自分たちのようなモノならばおかしくはない、と言いました。
それに、私にそんな関係になることはおかしいことかと尋ねたのです。
もしかしたら、姉さんも私と同じ気持ちなのだろうか。
そんな考えが何度も浮かんでは消え、抑え込もうとしても抑えきれません。
つい、私はおかしくはないのではないか、と答えてしまいました。
それに、自分が恋人だと嫌か、などと問いかけてしまったのです。
狡い言葉です。
はっきりと気持ちを表すことができないから、こうやって姉さんに甘えている。
物としても、自分自身が嫌になります。
それでも、姉さんは私のことを受け入れてくださったのです。
もし私と恋人関係でもいい、と。
その時の姉さんは、恥じらい混じりでとても綺麗で、可愛く、美しかったのを覚えています。
ただ、姉さんは私のことをもともと一番大切な妹だと思ってくださっており、そこに恋人という言葉が加わっても関係は変わらない、と考えてくださっていたようだ。
そのことが何となく、分かる。
ただ、そのことを少し残念に思うも、そんなことなどどうでもよくなるほどの喜びが、私の胸を満たしていました。
だって、姉さんが私を意識してくださっていることは確かなのだから。
それから、私は恋人同士ということを確かめるように、姉さんの名前を呼んでみたり、手を握ってみたり、挙句の果てには人の目があるというのにキスまでしてしまいました。
なぜでしょう、自分が抑えられません。
腕を組んで帰る道すがら、姉さんの横顔を眺めているだけで、私は機械仕掛けの胸の中から何かがあふれだしそうな、そんな感覚に襲われるのです。
研究所の一室、私たちはこれから姉さんのPW開発の時間になります。
研究所に帰って、私たちの部屋に向かうにつれて、私の作り物の心臓が、コアが高鳴っているように感じられます。
いつもさせていただいている行為。
それでも、今日は姉さんと恋人になるという心の奥に沈め、考えないようにしていた出来事が起こった後の時間。
そのことが、私の平静を奪っているのです。
姉さんの人工PW発生機はあくまで後から付け加えられたもの。
もともとの思考、心もエネミーと戦うためのものではない。
そのため、姉さんのPW発生とそこから力に変換する機能には大きなロスが存在している。
それを解消するべく、私は姉さんの体を調整させていただいているのです。
まずは、昨日の戦いの影響を見るところから始めます。
帰還したのちにしっかりと調査、修理されましたが、エネミーの影響は多岐にわたります。
実際、私の体にも体形の変化などが現れており、感度の上昇も認められているのが分かっています。
姉さんよりも先に、私が服を脱ぎます。
緊張を和らげ、これからの行為をスムーズにするためにも、姉さんにはリラックスしていただきたいからです。
すると、姉さんは私の裸体を見て、綺麗、と口にされました。
そのことを聞き、私は頬が熱くなり、コアの出力が上がったのを感じます。
私などよりも、姉さんの方が・・・。
そうは思いますが、姉さんに褒められて嬉しくないわけはありません。
そんなことを考えながら、私は姉さんの服を脱がせていきます。
やっぱり、姉さんの方が綺麗です。
不愛想で、冷たい印象しか与えない私よりも、太陽のように明るく、女性らしい体をしている姉さんの方が、私は美しく思います。
姉さんは瞳を閉じ、出力を上げて体の様子を探っているようです。
すると、やはり悪影響が存在しているとのこと。
エネミーから与えられた影響は、僅かに残り続ける。
執拗に犯された姉さんの口は、確かに性器のような変化を起こしていたのです。
まずはそれを受け入れなければ。
私は姉さんに抱き着き、そのとてもかわいい唇にキスをします。
今まで何度も何度も行っていた行為ですが、今日は今までとは違い、胸が高鳴るのを感じるのです。
私の体に残ったものの影響でしょうか。
それとも、姉さんと恋人になれた後の初めての行為、ということに興奮してしまっているのでしょうか。
いけない、冷静にならなくては。
私は湧きあがる感情を押さえつけながら、姉さんのおまんこに指を伸ばします。
もともと存在していない機能から生じる未知の衝動。
それが姉さんがうまくPWから力を変換できない理由でしょう。
そのため、その異物感を消すことがこの行為の目的なのです。
出来るだけ、姉さんが気持ちがよく感じられるように、それでいて感じすぎないように。
私は細心の注意を払って、姉さんの体を愛撫していきます。
なんだか、状況がエスカレートしてしまい、姉さんにすごいことをさせてしまっているような……。
いえ、あくまでも、そうあくまでも必要なことなのです。
それに、恋人なのですから、姉さんのことをハンナと呼んでも、問題はないはず、です……。
快感を感じ、姉さんのAIが与えられる感覚からシャットダウン寸前であることを感じます。
ここも、気を付ける必要があります。
エネミーから与えられる快感は普通ではない。
快感を処理できる許容量を増やさなければいけません。
私は、双頭バイブを自らのおまんこに埋め、姉さんと性交を始めます。
先ほどと同じように姉さんは再起動寸前になりますが、そこを私がサポートし、しっかりと快感を処理できるよう、手伝うのです。
一度処理することが出来れば、私たちのAIは学習し、最適化され、同じものではフリーズしないようになります。
姉さんに向かって腰を振りながら、私は姉さんと心でもつながるのです。
二人の心が一つになり、感覚も一つになると、姉さんが感じていることが分かるようになります。
逆に、姉さんにも私がどんな風に感じているのかが伝わっているでしょう。
二人で絶頂しあいながら、何度も何度も繰り返す。
ようやく離れ、つながりがなくなっても、私は姉さんとの新しい関係をさらに実感していました。
姉さんを守る、それはインプットされた命令ではなく、自分自身で決めた誓い。
私とは違い、このようなことをするはずがなかった姉さん。
彼女を元の姿に、宇宙開発の場に戻してあげたい。
初めて会い、一緒に過ごすうちに湧きあがった心からの願い。
それらを思いながら、私は姉さんを上から抱きしめ、手を握り、指を絡めます。
姉さん、私は、愛するあなたを、必ず……。
繰り返しキスをしながら、私は改めて心に誓うのです。
………
……
…
研究所の暗い部屋。
イングリットは様々な機械に、チューブにつながれ、いたるところの体の外装を取り外され、内部を晒しながら項垂れている。
彼女が今まで経験し、感じた情報が吸い出され、新たな情報が次々に書き込まれ、彼女の思考を犯していく。
姉さん、姉さん、姉さん、姉さん……。
イングリットは壊れたオルゴールのように、同じことを何度も何度も呟き、その眼には何も映していない。
彼女は所詮は機械、生み出されたモノ。
その道具が何を感じていようと、この研究所の研究員には何の関係もない。
より強く、より使いやすく、より従順に、よりいやらしく。
イングリットという存在は、それを生み出した人々によって好きに書き換えられ、使われているのだった。
クラスメイトとセックス 1 -- +1 +1 -- シード1=経験点5
レポート02『試作機:イングリットの経過観察〜突発制御実験〜』
使用した特別活動 | シード | 気品 | 性感 | 人脈 | 誘惑 | 条件/効果 |
---|---|---|---|---|---|---|
クリリングを付けて生活 | 2 | -- | +2 | -- | +1 | |
夜の公園で露出 | 2 | -- | +1 | -- | -- | |
寝ている間に開発 | 1 | -- | +1 | +1 | -- | |
合計 | 5 | 0 | 4 | 1 | 1 |
「は……?今日は外で過ごす……それに姉さんはアルバイト、ですか……?」
放課後、いつものように姉を迎えに行こうと帰る支度をしていたイングリットは、研究所からの連絡につい冷たい声を出してしまう。
聞くところによると、ハンナは夜の飲食店の手伝いを頼まれたらしく、帰る時間が遅くなるとのこと。
その間、イングリットも外で過ごし、自由行動による影響を見ておきたいていう指示だった。
一気に帰りの荷物を詰めていた手の動きが遅くなるイングリット。
折角姉さんと帰りによる店をリサーチしていたのに……。
表情は変えずに、それでもハンナならばはっきりと不機嫌と分かる顔をしながら、荷物をもって教室を出る。
部活は今日は休み。
それもあって生徒たちはみんな楽しそうにこの後の予定などを相談したり、今から行く場所を楽しそうに話したりしていた。
なんだか、違う世界に取り残されたような気分に陥るイングリット。
足取りも重く外に出るも、夕日に変わりつつある空模様を見ていると、少しずつ気分も落ち着いていく。
「まあ、あまり一緒にいて迷惑に思われたら悲しいですし……、帰ってきた姉さんの土産話を期待することにしましょう……」
いくら姉妹で、恋人になったと言っても適度なパーソナルスペースは必要。
ネットや本で調べた内容を反芻しながら、イングリットは人でにぎわう繁華街に歩を進めていく。
「せっかくですから、姉さんと一緒に行くところの下見にでも行きましょうか」
そう考えれば今の時間も無駄にはならない。
友達も多く、コミュニケーションをしっかりととれる姉さんなら手伝いも問題ないだろう。
夜にどんなことがあったのかを聞くのを楽しみにしながら、イングリットは調べていた店を探し始めるのだった。
「こんなものでいいですかね……」
近くのカフェやアパレルショップ、話題のゲームセンターなどを見回ったイングリット。
ところどころでコーヒーを飲んだり服を見て回ったり、クレーンゲームの練習をしたりしながら下見を終えていた。
これならば姉さんと一緒に来たときも慌てずに案内できる。
今日回った場所、内容などをしっかりと脳内に記憶、保存させ、バックアップ、最重要とタグをつけておく。
すでに空は暗くなっており、街はネオンの灯りに彩られている。
そんな光景を見ると、イングリットは姉を守る次に、そこで生活している人々を守りたいと改めて感じるのだった。
楽しそうに遊んだりデートしたり、家族で食事に向かう人々を見ていると、急にセンサーに反応を感知する。
「これは、エネミー反応……!」
微弱なそれは確かにエネミーの物。
ここから少し離れた路地裏で感じ取られたそれは、産まれたばかりの物と推測された。
早めに対処しなければ被害が大きくなる。
楽しんでいる人々や、今も頑張っている姉の姿を胸に、イングリットは走り出した。
大丈夫、この程度の相手ならば一人でも十分に対処できる。
研究所に連絡を入れ、許可を貰うと、イングリットは姿を変える。
日常に制服姿から、その裏側、戦闘用のスーツへ。
路地裏からビルを駆け上がり、イングリットは夜の暗闇に消えて行った。
「思った通り、産まれたばかりでしたね」
数分後、室外機などが集まる路地裏の広い空間で、イングリットは刀を格納空間に収めながら、ほっと息を吐く。
現れたエネミーは動物型のモノが数体。
数も少なく、力も大したものではなかったため、それほど時間をかけずに殲滅することができた。
これなら研究所に連絡することもなかったか、と思いながら、イングリットは戦闘の終了を連絡しようとする。
「なんかでっけー音がすると思ったら、誰かいるじゃねーか」
「変なカッコーだなぁ。もしかして退魔士ってやつなのか?」
道の奥から、汚い身なりをした男たちが数人、ぞろぞろとこちらに近づいてくるのだった。
不味い、エネミーは消滅したとはいえ、その残滓が一般人に悪影響を及ぼす可能性は十分にある。
一般人、浮浪者の類と認識したイングリットは、なるべく穏便にこの場から立ち去ってもらうために彼らに向き直る。
「ここではエネミーの出現が確認されました、できるだけ早くここから立ち去ってください」
倒したエネミーが近くにいる人に取りつき、悪影響を及ぼした例はいくらでも確認されている。
イングリットは手を広げながら、彼らを誘導しようとする。
「エネミーか、そいつはこえーなぁ……」
「いや、それにしてもよぉ。ねーちゃんなんて恰好してんだ。胸が丸見えじゃねーか」
「ホントだ。それにめちゃくちゃでけー。動くと揺れるし、ただのコスプレなんじゃねーの?」
初めは誘導に従っていた男たちは、イングリットの格好に気が付くと口々に囃し立てながら、遂にはその場で立ち止まってしまった。
イングリット自身、一応薄いスーツに包まれているとしても、今の姿に問題があるのは理解している。
それでも、PW力の発生や敵への影響を考慮しての格好であると説明されているため、受け入れているのだった。
「そんなこと、今は関係ありません。早くここから離れてください……!」
囃し立てる男たちに対し、少し言葉が荒くなっていく。
姉が近くにいないことも影響しているだろうか。
姉さんならばこういうときも上手く対処できるのに……。
内心歯嚙みする。
少々強引にでもその場から連れ出そうかと考え始めたイングリットへ、男たちの興奮はどんどんエスカレートしてゆく。
「そんな恰好して、実は誘ってるんだろ……!」
「こんな所で客引きってか!俺らみたいなのが好みってことか!」
「なあねーちゃん、そんなに出してるんだから、その胸早く揉ませてくれよ……!」
ノイズが走る……。
まったく、何を馬鹿なことを言っているのか……。
「えぇ、構いません。どうぞ」
先ほどまで男たちの言葉に迷惑そうにしながらイングリットは、突然人が変わったかのように受け入れ、薄いスーツに覆われただけの大きな胸を持ち上げ、差し出す。
「ホントにいいのかよ!じゃあやっぱりエネミーってのは噓だったのか!」
「そうにちげーねぇ!自分から差し出して来てるんだからな!」
「へへ、運がいいねぇ。女なんかご無沙汰だからよぉ!」
揉ませろと言ったのだから早く揉んでほしい、早くこの場を離れなければならないのだから。
男たちの手を待ちわびながら、イングリットは自らの身に起きた変化に気が付かない。
「おっほぉ、やわらけぇ……!」
「乳首も乳輪も見えて浮かび上がってるなんて、ほんとにいやらしいかっこうだなぁ……!」
「揉んだらいくらでも形が変わるのに、離したらすぐに元に戻りやがる!たまんねぇ……!」
「ん……ぁ……、どれだけ、揉んだら……ん、気が済むのですか」
男たちに胸を思い思いに揉みしだかれながら、イングリットは甘い声を漏らし始める。
もちろんその手を払いのけることも、抵抗することもしない。
そのことに気を良くしたのか、男たちはイングリットの体に手をやり、装甲に包まれていない柔らかい部分を撫で、味わいはじめる。
「んぁ……!そこは、関係な……!ぁ……!」
「いいじゃねぇか。お前も期待してたんだろ?ごちゃごちゃ言わずにやらせろよ……!」
イングリットは胸以外に触れられた手を払おうとして身じろぎするものの、それを男たちが咎め、差し出すように言うとそれまでの動きが嘘であったかのように抵抗をやめる。
そんなことを繰り返していれば、男たちもイングリットが要求に逆らわないのではないか、言うことを聞くのではないかと考え始める。
「おら、舌を出しなv思いっきり吸ってべろちゅーしてやるからよぉ!」
「このかっこ邪魔だな……。おい、この装甲だけ外せ、その下も弄ってやるからよ!」
「へへ……さっきまでえらそーだったのにいい気味じゃねーか!蟹股になって自分でまんこ開きな……!」
男たちの要求はどんどんとエスカレートしてゆき、それに対してイングリットは顔色一つ変えず、言われた通りにする。
「ん……ちゅ……!れろ……お、ぃ……こんなことをしている場合では、ない……ちゅ、はむ……早く終わらせて離れなければ……んぁ……!ぁ、おひぃ……!」
薄いボディースーツだけを身にまとった姿になり、蟹股で自らのおまんこを指で広げたまま、体中を弄られ、唇を蹂躙されるイングリット。
すっかり男たちの言いなりになっている雌の言うことなど、もはや誰も聞くことはない。
「ひひ……!それじゃあよぉ、壁に手をついてケツを突き出せよ、ちんぽ入れてやるからよぉ……!」
「おまんこ使わせろよ!退魔士のかっこした淫乱女!」
「足閉じんなよ!見えやすくて入れやすいようにしてろ!」
遂にはセックスの要求。
普通ならば受け入れることなど絶対にありえない。
言葉遣いも悪く、拒否され、警察を呼ばれても仕方のない行為。
「全く、またそんなことか。使いたいのなら手早く使ってくれ。連絡や対処もしなければならないんだからな」
だというのに、イングリットは要求されたことがごく普通のことだと思い、壁に片手を付き、足を広げ、もう片方の手でおまんこを広げ、男たちを誘っている。
彼らはなんて都合のいい女だと笑いながらズボンを脱ぎ捨て、すでに濡れて準備の整っているまんこに殺到するのだった。
「ふ〜〜〜、出した出した!もう空っぽだわ」
「ほんとに得しましたねぇ。オナホの配給とは」
「おい、また使ってやるから定期的に来いよ……!」
男たちの満足そうな声が路地裏に響く。
その輪の中心には地面に横たわり、全身にザーメンを浴びたイングリットがいた。
「ぉぶ……ぁへ……、ん、んひぃ……!」
おまんこだけでなく、アナルや口、さらには胸の谷間から髪の毛の中にまで、男たちが数年間溜め込んだザーメンをすべて出し切ったことで、イングリットの体はザーメンで覆われ、顔すらはっきりとは見えなくなってしまっていた。
先ほどまでみんなを守るために戦っていたのに、なぜ今はこうなっているのか分からない。
自分が犯されたことに疑問を持てず、ただ与えられた快感のせいでまともに動けないことを不思議に思う。
「ぉっと……出したら別のもんも出したくなってきちまった」
「あなたもですか、実は私も」
「それならここでしませんか?丁度良く便器もあることですし。おら肉便器、口開けろ!零すんじゃないぞ……!」
男たちは最後の仕上げと、虚ろな目で口を大きく広げるイングリット目掛けて放尿を開始する。
いくらイングリットが大きく口を開いたとしても、ある程度の高さから複数人で流し込んですべてが口の中に入るわけがない。
そのほとんどは顔や胸、地面に広がっている髪の毛にかかり、先ほどまで覆っていたザーメンと混ざりあい、流れ落ちていく。
「がぼ……がぶごぼ……!おぶ……ぶぶぶ……んぐ……ごぼごぼごぼ……!」
意識が虚ろになっている様子でも命令を理解しているのか、口の中に注ぎ込まれた男たちの尿を必死で溜め込み、飲み込み、零さないようにしている。
当然、イングリットが努力してすべてを飲み込めるわけがない。
わざと顔や体、髪の毛にかける者もおり、イングリットの体を汚い黄色に染め上げていく。
「トイレまで完備とは、最近の痴女は至れり尽くせりですな……!」
「全くです、これは病みつきになってしまいそうだ」
「逃げたら承知しないからな!毎週来いよ、その分溜めておいてやるから」
男たちは笑いながらその場を後にする。
全身を汚物まみれにされたイングリットは、静かになった路地裏で一人取り残されるのだった。
「ねえ、さん……。ね、ぇさん……」
瞳に何も映さないまま、イングリットはうわごとをブツブツと繰り返し続ける。
………
……
…
……制御機能の正常作動を確認。
……第三者にも効果あり、経過観察の必要あり。
……PW力も規定値以上の発生を検知、実験の継続を提案……承認。
……本機はこのまま使用、段階の移行を提案…………限定的承認。
……思考制御とPW力の因果関係はまだすべて立証できていない、現在の状態を維持、エネミーとの戦闘結果を見ながら次の段階へ移行する。
モニターの灯りだけが灯る部屋で、触ることも憚られるくらい汚れた人形が一体、様々な機械に繋がれて投げ捨てられていた。
口を開き、舌を投げ出し、開いている目には何も映していない。
そんな人形を、無数の培養槽に浮かぶ同じ顔をした人形たちが、無感情に見つめているのだった……。
レポート03『試作機:イングリットの経過観察〜感情制御〜』
使用した特別活動 | シード | 気品 | 性感 | 人脈 | 誘惑 | 条件/効果 |
---|---|---|---|---|---|---|
友人のセックスでお勉強 | 2 | -1 | +1 | +1 | -- | |
家族にレイプ | 3 | -1 | +2 | +1 | -- | 誘惑4 |
家族と性的な遊び | 1 | -- | -- | -- | -- | |
合計 | 6 | -2 | 3 | 2 | 0 |
「こんなものを……」
研究員に追い出されたイングリットは、その手に持たされたUSBメモリを眺めながらひとりごちる。
研究員の話によると、それはウサギウィルス。
日常の様々なことを自身の身に起こった性的なことに結び付け、強制的に発情させるというモノらしい。
指示であるため、イングリットはそれを姉であるハンナに打ち込まなければならない。
しかし、PW力のためとはいえ、明らかに悪影響を及ぼすと思われるモノを最愛の姉に行う事に悩んでいた。
「イングさん……」
イングリットの脳内で、姉が頬を赤く染めて自身を求める光景が浮かぶ。
「仕方がない、かな……」
自身のコアが熱くなり、頬が赤く染まるのを感じながら、イングリット自身に言い聞かせるように呟く。
そう、研究員に言われたことには逆らえない、するしかない。
そんな風に自身に言い訳しながら、イングリットは歩みを早めるのだった。
「今日は、その……。一日トレーニングに当てませんか……?」
ハンナとイングリット、二人の自室で話している途中で、イングリットは迷いながら切り出した。
今日一日は自由行動。
部活もなく、研究員による呼び出しもない。
そのために二人で何をしようか、そんな風に話していたところに、イングリットは話しを持ち出す。
イングリットは顔には出さないものの、緊張したようにポケットの中に入っているUSBメモリをぎゅっと握る。
「本当なら二人で遊びに行きたいところですが、折角ですから」
嘘ではない。
嘘ではないが、イングリットは心を締め付けられるような感覚に陥る。
それでも……。
「それで、今日はこのデータを使ってみませんか……?」
私は姉さんを求めてしまう……。
………
……
…
「え、えっと……その…ここは、〇〇の裏路地、ですっ…… 」
ハンナが話している様子を、イングリットはスマホで撮影している。
その恰好はバニー衣装といった様子で、遠巻きに見ている見物客はそんなハンナの格好をニヤニヤと見つめていた。
研究所を出る前にイングリットが渡したUSBメモリの中身、ウィルスはその機能を発揮し、ハンナの体を熱くさせていた。
快感が強くなっており、周りから見られているという状況に発情してしまっていることが、イングリットには手に取るように分かる。
周りで見ている見物人の何人かは、イングリットが自分で声を掛けて集めた人だった。
今から二人でいやらしいことをしますので、それを見ていてくれませんか。
姉さんに手を出さなければ何をしてもかまいません、と。
イングリットが撮影している他にも、見物人が撮影し、動画投稿サイトに投稿したり、SNSに上げていることがイングリットには分かる。
おそらくハンナにも同様に分かっているのだろう。
さらに恥ずかしそうにしているハンナが、イングリットの方へどこか助けを求めるような、これでいいのかと問いかけるように視線を向ける。
イングリットはこくりと頷く。
あまりハンナをこのようなことにさらしたくないものの、『これは必要なこと』だ。
PW力を高めるためには、性的なことに強い反応を示さなければならない。
目の前で、地面に置いた人参型のディルドを自らのまんこに咥え込み、その場で兎のような恰好で腰を振り始めた姉の姿を見ながら、イングリットはじっと画面の中のハンナを見つめていた。
………
……
…
「さぁ、次はお散歩の時間ですよ、姉さん……」
日が暮れ始め、ハンナの絶頂回数がキリのいい数になると、イングリットは撮影を止め、そうハンナに声を掛ける。
ハンナを四つん這いにさせると、イングリットはその背中に腰かける。
「素敵な姿ですよ、姉さん……」
自身が腰かけている姉に、イングリットは声を掛けながら、その頭を撫でる。
何故だろうか、自分の感情を抑えられない。
プログラムには問題ない。
イングリットは鞄からいくつかの道具を取り出し、ハンナの目の前に見せる。
拳よりも大きな球体が連なっているアナルビーズ。
先ほどの人参よりも二回りは大きいディルド。
クリトリスを吸い出すクリキャップ。
乳首に挟み付けるローター。
視界を隠す目隠しにリードのついた首輪。
「折角持ってきたんですから、全部着けてあげますね?」
ハンナに一つづつ見せ、説明しながらその体に取り付けていく。
体が熱い。
胸が熱い。
姉を、自分の手で染め上げたい。
そんな思いが止まらない。
「さあ、全部着け終わりましたよ。散歩に行きましょう」
小さなハンナに、イングリットの大きさでは歩くことなどできないはず。
しかし、その強靭な力は人以上の重さのイングリットが乗っても十分に支え、歩いていくことができる。
ゆっくり手足を動かすハンナの姿に胸を高ぶらせながら、イングリットはリードを引き、尻を叩き、ディルドを抜き差しして進む方向を指示する。
話したり、そうでなくてもハンナとの間には通信回線が存在している。
だというのに、イングリットは無言で、快感によってだけハンナにモノを伝えている。
違ったときにはリードを引っ張り、その歩みを止めさせ、あっている時は赤くなった尻や頭を撫でる。
見物人たちに取り囲まれ、ぞろぞろと一緒に動きながら、二人は当てもなく進んでいく。
SNSや動画を見たのか、時間と共に周りの人は増えてゆき、歩くたびに人の輪が大きくなっていく。
「新しく来てくださった方にもお伝えしますが、こちらの姉さんに対するお触りだけは厳禁です。それ以外は何をしてくださっても構いません」
アナルからいくつもの球を引っ張り出し、再び戻しながら周りの人に告げるイングリット。
明らかに普通ではない状況に、周りの見物人たちは撮影か何かだと思った様子で、素直に従っている。
それ以外にも、初めから着いてきている人が何かを伝え、納得する人も中にはいる。
辺りは裏路地に入ってきたこともあり暗くなってきており、そろそろこの調教もかなりの時間になってきている。
周りからの多くの視線や電波、ディルドやローターの振動によってハンナが感じている快感はかなり膨れ上がっており、その証拠に地面を濡らしている愛液や潮、腸液の道は初めのころよりもかなり大きくなってしまっていた。
「そろそろ限界みたいですね。では、最後の締めに入りましょうか」
イングリットの視界には、ハンナのバイタルデータが表示されており、ハンナがそろそろ限界を迎えようとしていることが分かった。
「皆さん、少しお力をお借りしたいのですが……!最後の締めくくりとして、この牝兎に皆さんのザーメンをかけていただきたいのです!」
それならば問題ない。
イングリットはそんな風に言いながら、周りを見渡す。
見物人たちはニヤリと笑うと、自らのちんぽを取り出し、その手でしごき始める。
長い時間ハンナの痴態を見せつけられ、我慢してきたためにそのちんぽはすっかり硬くなっており、いつ射精してもおかしくないほどにびくびくと跳ねていた。
「親切な皆さんがいっぱいごちそうしてくださるようですよ。よかったですね、姉さん……」
イングリットはハンナの耳元で囁く。
頭に直接ではなく、わざわざ自分の口で、ハンナの耳に入れる。
すると、丁度よく見物人たちは前にいる者たちから射精をはじめ、ハンナとイングリットにザーメンをかけ始める。
その熱さを全身に浴びながら、イングリットはハンナの穴を塞いでいるディルドやアナルビーズを思い切り引っ張りだすのだった。
ザーメンを浴びる快感、そして激しいまんことアナルからの快感によって、ハンナは背中を逸らせながらがくがくと痙攣し、舌をだらんと垂らして絶頂し続ける。
股間からはまるで噴水であるかのように大量の潮が噴き出され、地面で大きな音を立てている。
そんなハンナの様子をみて、そして自分にも次々とかけられるザーメンの感触を感じ、イングリットも背中を震わせながら静かに絶頂し、ハンナの背中を濡らせてしまうのだった。
そして、ガクンとハンナの力が抜けたのを感じたイングリットは、すぐに彼女の体に手を回し、地面にぶつからないように支える。
強すぎる快感によって、ハンナのAIがダウンしてしまったのだった。
「お疲れ様です、姉さん……」
先ほどまでの激情が嘘のように消え、イングリットは自身への驚きと共にねぎらいの言葉を告げる。
周りを囲んでいる見物人たちの輪が縮まっているのを感じたイングリットは、上着を脱ぎ、ザーメンまみれのハンナの下に引き、寝かせる。
眠っているようにしか見えない姉の頭を撫でた後、イングリットは周りを見渡しながら言う。
「協力、ありがとうございました。分かっている方もいらっしゃいますが、先ほどの約束は彼女だけです。ですので、ここからは思う存分私を使って今日一日の苛立ちを収めてくださいませ……」
イングリットは服を脱ぎ、ハンナの上に被せる。
折角、姉さんに気に入ってもらうために買った服を破られたりするのは困る。
見物人たちの伸びてくる手を受け入れながら、放置されているハンナをみて、イングリットは安心するのだった。
………
……
…
「じゅぶぶ……!んぶぅ……、れろ……じゅるる……」
それから、裏路地では淫らな饗宴が繰り広げられていた。
イングリットは前後から見物人たちに挟まれ、そのちんぽで刺し貫かれている。
既に何人も相手にした後なのか、その素肌にはザーメンがたっぷりと付着しており、それでもまだまだ人は途切れそうにない。
「へっ、さっきまですまし顔してたやつを良いようにできるって言うのはたまらねえな」
「あぁ、我慢していた甲斐があるってもんだ」
見物人たちは口々にイングリットを嘲笑いながら、思い思いに腰を動かしていた。
「はむ……ちゅ……じゅぶ……んぐぅ……!じゅるるるる……!」
イングリットの喉奥にザーメンが勢いよく吐き出される。
男たちにはイングリットは道具であり、出す前に声を掛けることもない。
しかし、イングリットはそんな扱いをされていても、従順に自ら動き、射精を終えたちんぽを舌で綺麗に掃除していく。
「ん……れろ……ちゅ……ちゅぷ……。はぁ……、使ってくださり、ありがとうございました……」
射精を終え、自らしゃぶり綺麗にしたばかりのちんぽを口から出し、挨拶をするイングリット。
それは男たちにする様に言われたことでもあった。
「口でも想像以上に良い穴だな。おい、そっちはどうなんだ?」
男たちは挨拶に反応することなく、傍にいる相手に声を掛ける。
そこでは、再起動処理によって意識を失い、寝かされているハンナをオナホのように使っている男がいた。
「あぁ、結構気持ちいいけれどよ、意識がないからか締まりがいまいちだぜ。小さいからオナホ代わりにはいいけどよ、やっぱり自分から動かないとなぁ」
ピストンを受け、手足をぶらぶらと揺らしているハンナ。
彼女はイングリットを使う順番待ちの間に使われる、時間つぶしのオナホとして使われていた。
「ん……ごきゅ……。次の方……口、空きました……使っていただけます。それに、アナルにもちんぽを入れてくださいませ」
イングリットはザーメンを飲み込むと、口を開いて男たちを誘う。
それは、なるべくハンナを使う男を減らすため。
心の中で届かない謝罪をしながら、イングリットは男たちのちんぽに埋もれていく。
3つの穴がふさがっていないときの方が短いため分かりにくいものの、その足元にはイングリットが噴き出した愛液や潮で水たまりが出来ており、何度も何度も絶頂していることが分かる。
その上に中出しされ、噴き出たザーメンが上塗りされ、その上からまた愛液、潮が注ぎ足される。
白い美しい髪も黄ばんだ白濁液に塗り替えられ、ハンナに褒められたくて着けていた眼鏡のレンズはザーメンで覆われ、前が満足に見えない。
「じゅるるるる……けっぷ……。ちゅ……イングリットの穴を使ってくださり、ありがとうございました。ん……イっくぅ……すみま、せん……ぉ……また、空きました……イグ……!ザーメンまみれの、ん……使い古された穴、ですが……ィ……どうぞつかって、やってくだ、さぃ……!」
待っている見物人たちが退屈してハンナの方へ向かわないよう、できるだけ激しく腰や頭を動かし、誘惑し、中出しを誘う。
その甲斐あって、イングリットを使う男の勢いは収まることはない。
しかし、その間もハンナは使われ続け、男たちの数はまだまだ減る様子を見せないのだった。
………
……
…
それから、日が変わるまで見物人たちによって使われた二人は、ザーメンでドロドロになった姿のまま研究所へ帰ることになった。
折角離していた服も男たちの手によって汚されており、全身をザーメンが覆っていない所などないほどだった。
イングリットは、まだ起動に時間のかかるハンナを背負い、全身を綺麗にして自分たちの部屋へ戻る。
そして、ハンナを優しくベッドへ寝かせると、その隣で椅子に座り、ハンナが目覚めるまで待っていたのだった。
インストールされたウィルスにより、ハンナの体はすっかり変容し、定着してしまっている。
今も、目覚めが近いこともあってか、そのおまんこはひとりでにくちゅくちゅとうごめき、トロトロの愛液を垂らしてしまっている。
兎の性欲をモチーフに作られたというウィルス。
些細な日常のことでもそれまで経験した性的なものを連想し、思考が淫らな物へと誘導されてしまう。
さらには人参、つまりはちんぽを求め、飢餓感を感じるようにもなってしまう。
そんなものを最愛の姉に刻み込んだことが、イングリットの胸を強く締め付ける。
それでも、イングリットの胸の中には、それで姉が自分を求めてくれるのなら、そんな浅ましい望みが決して抜けない棘のように自己主張するのだった。
「ん……」
ハンナのうめき声を聞き、イングリットの体がびくっと跳ねる。
きっと目覚めるのだろう。
薄っすらと目を開く姉に対し、イングリットは葛藤を表に出さず、変わらぬ無表情と、心からの親愛を込めて挨拶するのだった。
「おはようございます、姉さん……」