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HCW・ワールドガイド

ヒロインクライシス・ウェスタンをプレイする上でのワールドガイドです。
世界観を掴み、キャラクター作成やシナリオ構築のイメージにご利用ください。
今ここに上がっているものは初期設定ですが、基本的にはこの形でいく予定。
今後各PCの設定がここから出来たり、町や地域のガイドなどが拡充される形となっていくでしょうし、
各PCが自分のPCに関わる町や組織や背景の設定をしていって勿論構いません。

【ステージ概要】

遥かに広がる西の大荒野、戦時の荒々しさがまだ残る開拓時代。
人々は銃に生き銃に死に、希望と背徳とを両方に抱えて生きていた。
悪漢と好漢が戦い、正義と悪徳が鉄火を交える。輝ける英名か、隷属への転落か、運命は引き金の上にあった。
(既存作品でイメージするなら、TRPGの「テ○・ザ・ガンスリンガー」、コンピュータRPGの「ワイルドアーム○」、漫画の「RE○」「吸血聖女キリ○」「TRY−G○N」、ちょっと時代が離れるけど「ク○ノクルセイド」、また、退魔モノとしては「吸血鬼ハンター○」みたいな雰囲気もあるかもしれません。そして勿論、色々な西部劇作品や、銃を使わないPCの場合「マスク・オブ・ゾ○」みたいな展開もいけると思います)

 【ワールド設定】(初期)

ステージの舞台は、ランドリューフ大陸のある世界と、似ているところも違うところもある異世界、無法の動乱期の中にある大陸「ベストピア」です。
ミアスマを利用した初期の科学技術の萌芽による開拓の銃社会と、古い魔法や魔物・魔族への迷信と恐怖が交じり合っています。
大陸は周囲を広大な大洋に囲まれて周辺の僅かな島嶼以外からは隔絶し、ごく稀に遠いところからの漂着者が辿り付くくらい。
大陸の内部では、かつて辿り付いた大規模な移民の集団が辛うじて広大な土地に国と言える秩序を作っていますが、
先住民との対立や、人類に敵対しその支配を目論む魔族の陰謀、その陰謀によって引き起こされた大規模な戦争が集結直後である影響により、
広い荒野を開拓する町と町の間の荒野は、いや、時としては町そのものも、盗賊団や悪徳保安官が蔓延り、秩序に乏しい有様となっています。
それゆえに、力を持つ女性(あるいは両性具有だったりショタだったり)であるPC・「スティグマータ」(詳細は後述)は、
自ら敵に立ち向かうものもそうでない平和主義的な者も、しばしば事件に巻き込まれます。

 パイオニアン連邦国

ベストピア大陸の、ほぼ唯一と言っていい国家。
元々ベストピア大陸は、氏族ごとに異なる様々な獣の様相(獣人であったり、鳥人であったり、妖精であったり、龍人であったり)を持つ先住民族・インハビタントが、それぞれの部族ごとに精霊を崇拝する素朴な遊牧・狩猟の生活を送ってきていた。
ごく稀に、異なる文化を持つ異邦人が漂着することがあったが、あくまで少数であり、インハビタントと共に生きる形で土地に溶け込んでいったのだが。
だがあるとき、この大陸に獣人であるインハビタントとは違う、今までに無い大量の純粋な人間種の移民船が到着したことで、歴史が動き出した。
彼ら移民は、実質的には流民であり、ミアスマ銃(後述)や民主主義・資本主義など様々な先進の技術・思想を持っていたが、船上菜園・畑・牧場などを有する巨大な箱舟状の移民船で何世代も過ごし長期間漂流した結果、
自分達が何故そのような技術を持っているのか、自分達が何処からどういう理由でやってきたのか(新天地を求めた、元の住処を失った、追放された、など様々な説がある)のか解らなくなってしまっていた。
しかし、後が無い失う者の無いが故のバイタリティーか、彼ら移民たちはこれまでに無い規模と速度の開発を行わせ、あっと言うまに大陸の主要勢力となった彼らは、インハビタントの部族を地方として取り込む形で大陸に大きなひとつの国を作り上げた。
それがパイオニアン連邦国である。
政治的には資本主義民主共和制であり、「邦」と呼ばれる一定面積の地方ごとに邦首長を持つ行政単位がある。
それを首都である特別邦「エンタープライズDC」に所在する中央政府がまとめ、中央政府には左右院の二院制議会と政権政党から選出された大臣内閣・国家元首としての大総統が存在する。
(首都エンタープライズDCの場所は最初の移民船が漂着した場所、邦名は船の名にちなむ。DCはディバイン・セントラル、聖なる中枢、の略)
文化としては調和と運命と自然を重んじる(部族ごとに温和だったり猛々しかったりと差異はあるが)インハビタントに対し、移民たちは自由と自分達の意思と進歩発展を愛し、
宗教的には精霊を崇拝するインハビタントに対し、移民たちは独自の一神教であるサンクトゥス教を国教と定めている。
サンクトゥス教の神は人間の男の姿をした人格神で、父性愛的・家族主義的な法と秩序をそれを齎すものによる庇護を教義としている。
質実剛健とした教えだが、長幼の序・男女の別に厳しいところがあり、家父長の権限を強く定めるため、曲解すると女性差別的と言えなくも無い。
事実、人類を導く神サンクトゥスが「父なる男」であり、その定めに従い人類を庇護し支え奉仕する存在として定義づけられる天使は「伴侶たる女性」とされている。
そのため一方で、教会の男性聖職者が神の代行として信仰社会を取り仕切るのと分業して、女性聖職者による社会奉仕が盛んに行われ人々の幸せに一役かってはいるのだが。
社会的には、ミアスマ銃(後述)をそろえ民主主義の国民国家とすることで常備軍がしっかりしているのと、資本主義社会であるために経済活動が活発であることが上げられる。
ミアスマを扱う技術と科学が発達しだしており、蒸気機関車や初歩的な蒸気自動車や自動織機などの工場が出来つつあり、しかし同時に騎兵や馬車による移動なども主要交通手段としてまだまだ現役。
いまだ電力を扱いきるほどまでには発展してはいない、但し、ミアスマを使った食料の保存や薬物などの扱いはそこそこ進んでいる、という段階まできている。
魔術の使い手も残っているが一般的ではなく、怪しいと偏見の目で見られることもあるが、未だそれは魔術が畏敬されていることの裏返しでもある・・・
文明と野蛮、新時代と旧時代が入り混じる国・・・それが今のパイオニアン連邦国である、ともいえる。

 連邦の抱える問題

一応大陸中唯一の国家であり、敵国というものを持たないパイオニアン連邦国であるが、多くの問題を抱えている。
まずひとつは、先住民であるインハビタントとの対立である。
インハビタントより文明の発達しているパイオニアン連邦国では、ミアスマ銃(後述)の火薬や列車のエネルギー源として、ミアスマ結晶を消費している。
ベストピア大陸には、何故かミアスマ結晶を含む土壌、言うなればミアスマ鉱山があるのだが、これがインハビタントの土地にも多くあり、また中には特にミアスマ結晶の多い土地なのに、インハビタントの宗教聖地となっている場所がある。
インハビタントを国家秩序に組み込み開発を進めたい移民たちと、昔ながらの暮らしを守りたいインハビタントとの間では、しばしば対立が起こっている。
事に心ない一部の移民の中には素朴な暮らしをするインハビタントを蛮族と差別し、犯罪の犠牲にしようとするものもあり、それに対してインハビタントが報復を行うこともあって事件となることが覆い。
二つには、「魔族」の存在と、その魔族によって引き起こされた東西戦争による対立がある。
元々ベストピア大陸には普通の動物の他に魔物と呼ばれる特殊で強力な、人間を襲いミアスマを啜る生物種が存在していたのだが、それとは別に、人類種に近いか上回る思考能力と魔物の如き能力を持つ、魔族という存在が出現したのだ。
(魔物は凶暴だが退治することも可能であり、一部の適正を持つ魔物は騎乗用として飼いならすことも可能であったが)
ベストピア大陸にはミアスマ結晶が地下資源として存在していたがそれだけではなく、地下には現在の文明を遥かに上回る特殊・高度なミアスマ技術文明の遺跡が眠っており、発掘により彼ら魔族はそこから目覚め、出現。
魔族文明による更なる繁栄を元に開発に梃子摺る西部の民を手なずけ、インハビタントや移民の中でも弱く貧しい者たちを奴隷化し、それを持って栄える新しい国「ベストピア合従国」を作ろうと、魔族たちは内戦を引き起こさせたのだ。
最終的に魔族文明が大陸を支配すれば奴隷にされる下層移民やインハビタントが東部の連邦政府につき、
それでも尚魔族の力は強大であったが、移民たちも自分達に仕えさせようとした魔族と、下層民やインハビタントを奴隷にしたいが自分達が奴隷になるのは真っ平な西部合従国民の思惑の違いからくる仲間割れもあり
結局戦争は連邦国側の勝利で終わった。
しかし、「ベストピア合従国」派の人間たちは開拓地の多い西部のあちこちに隠れて隠然とかつての差別的な理想を目指して活動を続けており、
また主要な魔族たちも討ち取られることなく生き延びてあるものは地下に潜りあるものは人間に化け、魔族による人類支配という最終的な目的を達成するべく、様々な陰謀を巡らせている。
そして三つには、それらの対立による、治安そのものの低下があげられる。
対立と戦争により社会は荒廃し治安は弱まり、荒野にも町にも盗賊や悪漢、悪徳商人が出没するようになった。
それらの散発的犯罪や、「ベストピア合従国」が存在していた時代に根付いた奴隷制度や男尊女卑的・退廃的な風俗などが、地方の邦の独立性が強い政治制度ゆえに中々改善されず、中には公然と奴隷制度を残している邦まである始末。
この三つを中心に、パイオニアン連邦国に背徳と邪悪は深く根を下ろし、国民を苦しめている。
(無論、各GMがそれ以外のパターンの敵を設定し、運用してもOKです。現状軍団ルールは使用していませんが、自分の使う敵の設定を保持し、運用するのは問題ありませんし)

 連邦での主な戦闘スタイル

伝統文化を重んじるインハビタントや他の大陸からやってきた旅人、強力な魔力や身体能力を持つ魔族などは、剣などを使うことも多いが。
連邦並びにその影響を受ける周辺(連邦文化を受け入れたインハビタントや、連邦内に潜伏する魔族など)では、
連邦の技術である「ミアスマ銃」が武器として広く使われている。(【追加アイテム】の銃器類も、基本的にこの「ミアスマ銃」である)
「ミアスマ銃」は、外見、構造、共に殆ど「いわゆる普通の銃」と変わらないが、火薬と弾頭に通常では役に立たないレベルの小さなミアスマ結晶を使い、
常人でも問題ない程度の微量の不活性ミアスマ(小数点以下のMP)で結晶の均衡を崩して着火する為に、「「形成力」を操ることで威力の性質を変えることが出来る」という特徴がある。
また、その為に銃と弾丸を媒介にする魔法に+の影響を与えたり、弾丸そのものに魔法的な効果が発生するものもある(【追加アイテム】の銃器類の特殊効果がこれである)。
比較的ミアスマ結晶が豊富である土地柄ゆえ成立した技術であるとも言えるが、それゆえ、銃という火器は様々な局面・用途で使われる。
戦争時など本気で相手を殺傷する時は全てを殺傷力するための破壊力へと変換されて兵器となり、
犯罪者と戦う保安官や独立独歩のガンマンなどは、相手を倒し行動不能とするに留める衝撃、気絶させる力として相手を捕らえることが出来、
そして犯罪者たちは、奴隷狩りなどで女を狩る時弾丸のミアスマを活性化、瘴気や淫気へと変えて、命中させた女に性的ダメージを与えて無力化させることもあるという。
犯罪者たちでも、男性相手とか、女性相手でも場合によっては、殺傷力のミアスマ弾を使ったり、いたぶったり気絶させる衝撃力のミアスマを使うことも勿論あるが。
(要するに銃撃戦主体の戦闘であっても、即死ではなく倒されただけだったり、Hな状況が発生するということが問題なく起こりうる、ということ)
そんなミアスマを使い遠隔攻撃を行うミアスマ銃は、ある意味一般人でも手軽に魔法なみの攻撃が出来る量産可能なマジックアイテムとでも言うべきもので、その利便性故に乱用される傾向にある。
文明の力であり、一定の戦力を多数の人間に与えることで人類の種としての強力さを保障し、魔族魔物などの外的に対抗する有力な手段を与えている武器なのだが、
多様されるミアスマ銃は弾薬たるミアスマ結晶の需要を増大させ、結晶を爆発させ発射する時に活性ミアスマの余波を発生させて周囲に影響を齎し、
特に瘴気弾の瘴気の余波を浴びて人屑化した悪党が更に銃を乱用する、という悪循環に陥り、同時に魔族が付け入りうる社会の荒廃を齎すという一種の諸刃の剣となっている。


 スティグマータ

PCたちは、強いミアスマの力を持つ者として、「スティグマータ」の名で呼ばれる女性達です。
(ごく稀に少年や両性具有者も居ます)
クレスフレウで言うところの「祝福されし乙女(ブレスド・メイデン)」と基本的には同一の存在です。
ですが、「パイオニアン連邦国」「連邦の抱える問題」「連邦での主な戦闘スタイル」にあるような、
宗教による倫理感、ミアスマ武器の乱用、先住民や魔族といったミアスマの力を強く扱う存在への偏見から
「女だてらに強い力を持つ奴等」と、通常の社会秩序からある程度外れた存在と見なされることもしばしばです。
(徳の高いシスターとか、優秀なミアスマ技術者などとして、尊敬を集める場合もありますが。つまり、活躍の方向性次第ということで)
また、魔族からしてみれば高いミアスマを持つ者は手ごわい敵であると同時に良い獲物でもあるわけで。
ミアスマの力を悪用しようとするならず者や、普通の女よりタフに陵辱やエロスを受け止められるため性的奴隷を求める悪漢も、
魔族の影響を受けて治安の悪い地域には多くて。
スティグマータ(聖痕者)という呼び方も、「強いミアスマを身体に刻んで蓄積している者」という意味と、「刻印を刻まれるもの」という、二重の意味があったりする。
(一般的には前者の意味が広く用いられ、後者的な意図は、魔族や犯罪者の間のものであり一般には殆ど知られていない)

 ミアスマの扱い

基本的にはランドリューフ戦記での扱いに準じます。
ランドリューフ戦記や龍華戦記に登場する諸国より、ミアスマを利用した技術や文明文化は
ある程度進歩していますが、基本平均は近代的、とまで言えるレベルには到達していません。
但し、「パイオニアン連邦国」「連邦の抱える問題」「連邦での主な戦闘スタイル」を見れば解るとおり、
ミアスマを弾丸にすることでダメージの形を変えられる銃など一部技術はかなり特殊に発達しています。
主に兵器や、薬学などですが・・・
ただ、そういった発達の陰に、戦争や民族対立、そして魔族が関係しています。
そこに戦後からの復興と繁栄という光の裏の影があり、闇が、犯罪が、陰謀があり、戦いの舞台があるわけです。

組織

パイオニアン連邦国でスティグマータが遭遇する可能性の大きい組織について記します。
設定やシナリオに活用するなりなんなり、ご自由にどうぞ。

 依頼仲介組織『アルコエル』

サンクトゥス教における「酒場(サルーン)の守護天使」の名を関し、全国あちこちの酒場にネットワークを形成している。
その業務は要するに酒場の店主や店員に協力してもらい、酒場の一部に犯罪者賞金首の告知や魔物退治の依頼を仲介する場を作る事。
治安の悪いパイオニアン連邦国では、警察組織の力にも限度があり、大量の犯罪者を捕らえるには人手が足りない。
また、魔物も多く、これに対してもいちいち警察や軍隊を出していたのでは到底追いつかない。
(勿論、警察や軍が何もしないわけではなく、彼らも職務をこなしているが職務をこなす彼らの数より職務の原因になる犯罪者や魔物のほうが多いのだ)
そのため魔物や犯罪者を賞金首にし、その賞金を目当てに武装しそれらを倒す賞金稼ぎの存在を公的に肯定するに至っていた。尚犯罪者賞金首は大抵デッドオアアラブ、殺すか捕らえるかは好きにして良いとされる。
(苦渋の決断であり、プロの警察官や軍人には良い顔をしないものもいるが、逆に人手不足の時賞金稼ぎと共闘したり副業として賞金稼ぎもする警官や軍人なども居る)
それゆえに、そんな賞金稼ぎ達に対して「盗賊○○が8000ルドの賞金首になり、何処そこの辺りに居るようなので狩って欲しい、邦政府より」という通達や、
「村の牧場を魔物が襲ったので何とかして欲しい、○○村一同が2000ルドの報酬金を用意しています」という依頼の、案件の情報を取りまとめ賞金稼ぎに告知する為の組織、それがアルコエルなのだ。
(余談ながら連邦国の通貨単位はルド(R)で、補助単位としてパー(P)が存在する。100P=1Rで、大体1Rが画面の前の世界の日本円で100円くらいである)
この組織がないと賞金を稼ぐにもまず広大な土地を探して周り依頼を聞いて回ることが必要になってしまう為、多くの賞金稼ぎや、賞金稼ぎを行うスティグマータに利用されている。
そのため、スティグマータや魔族・魔物、賞金稼ぎ同士の情報連絡網としても機能し、探し人や遺跡発掘隊員の募集、決闘の約束の取り付けや立会い人の立候補など、様々な交流が行われる。
ちなみに、運営は仲介した依頼料や賞金首代の一部を手数料としてもらうことで経営されている。

 スティグマータ保護組織『救急修道会』

女性(ごく稀に少年、両性具有者)にとっての強大な力であるスティグマータであるが、その力は窮地と表裏一体ともいえる。
魔族や悪漢に狙われて囚われたりすれば、その者はミアスマ結晶を産出する鉱山を手に入れたに等しい。
ためにある意味ではスティグマータの失踪は魔族・悪漢の陰謀の端緒ともなり、邦や国に多大な被害を齎すことにもなりうる。
そして、スティグマータのミアスマ的特性により、淫乱症など直接その力を有する女性自身が苦しめられる事もままある。
そういった危機と苦しみを憂い、国の援助の下教会がはじめたのが、この『救急修道会』である。
ミアスマ異常による淫乱症の治療や、(男の人屑化の治療を行う事もある)攫われたスティグマータの奪還保護などを主に行っている。
ある意味スティグマータにとっては最後の命綱ともいえる組織。構成員は男女軍人宗教関係者医者技術者など入り混じっており、各地の教会や病院を拠点とする。
だが、一匹狼の単独行動型だったり、スティグマータであることを周囲に隠している者の場合、救助が遅れて大変なことになることもあるようだ。

 その他の組織

他にも、政府直属のスティグマータで構成された特殊部隊があるとか、
ソーサラーたちの魔術結社があるとか、
インハビタントたちの部族での纏まりとかかれらの部族なりの宗教的理由などの特殊な意味を持つ集団の存在とか、
魔族に降ったスティグマータたちを戦奴兼性奴として束ねる組織があるとか、
色々な話があり、そんな夫々の組織に属する人間属する魔族属するスティグマータが居たりするものと思われる。
(つまり、PLが自分のPCに自由に設定を付与して良いということである)


【ワールド設定】(追加)

ここは、セッション中に発生した設定について投稿するコーナーです。セッションで作った設定やキャラクターの背景に登場する組織のうち、投稿して広く告知したほうが良いと思われるものを皆で活用していけるようご投稿お願いいたします。

 吸血鬼(鼈投稿)

遺跡から蘇った魔族たちの中で、比較的有名な種族。
高い再生能力、身体能力、魔力を併せ持ち、吸血や性行為で人間からミアスマを収奪し力に変えることが出来る。
人間に類似したしかしより美しい姿を持つ者たちが大半であるが、見るもおぞましい醜い姿しているものや、普段は美しいが怪物然とした半人半獣に変身する力を持つ者など、能力の個性の幅が大きく、また人間と同じく剣や銃など様々な武器を活用するものもいれば魔術を使う者もおり、戦闘スタイルも多様にわたる。
最下級の下僕であるグール、それより一段階上でグールを率いるレッサーヴァンパイア、その上に本当の吸血鬼である強力な連中が君臨しそして吸血鬼同士でも力の上下、古き血筋の伝統などにより爵位を名乗りその階級で区分される厳然たる階級制度が存在する、秩序だったピラミッド上の組織を構成する、主要な魔族の一種族。
(勿論力こそ正義他者を屈従せしめるものこそが支配者という魔族の理には忠実で、力を蓄えた下位の者による様々な手段での成りあがりなどもあるが、強いからこそ上位の者は上位の者であるが故に、成りあがりの成功はそう多くはない。)
レッサー級より上の吸血鬼は殆ど不老不死に近い自己再生能力を持つが、活性ミアスマを伴う攻撃や魔法を弱点とする。つまり、スティグマータによる攻撃か、強力なマジックアイテムによる攻撃なら倒せる、ということ。尚、教会の聖印や聖水は、そういったアンデッド退治のためにマジックアイテム化されている。
(ルール的には弱点を突く行為をトラップの突破にするとか、獣人系の吸血鬼などデータを調整して弱点属性を作るか、エネミースキャンを使わせるか、そこはGMのマスタリング次第)
日光もまた苦手といえば苦手であるが、上級のものにとっては「大嫌い」程度で、下級の者も曇天なら活動が可能である。

現在、「ドラクィネータ(龍の孫を意味する魔族語)」を名乗る、金属色に滑光る全身ひとつなぎにぴったりと覆う装束を纏った、生別不詳の細い肢体に白マントを羽織り、銀色の首から上をすっぽりと覆い隠す鉄兜仮面を被った上級吸血鬼の暗躍が確認されている。無数の下級吸血鬼が一気に繁殖して周囲を食い荒らす災害「吸血鬼禍」を起こすなどしているようだ。

 地理(鼈投稿)


ボクスレット市(第一回テストプレイの舞台)、ウォシタ村(第二回テストプレイの舞台)、イルウル村(第三回テストプレイの舞台)、ディスペンセーション市(第四回テストプレイの舞台)ライトット市(鼈のPC・クリア=ボゥの設定における舞台)などの地名が確認されています(詳細はそれぞれのログやキャラシートを参照、相互の位置関係も漠然とながら紹介されております)。
これらの地名・都市はある程度自由に活用していただいて結構です。
(ただしその市でセッションをしたPCがその市のNPCに縁を結んでいる場合も多々ありますので、勝手にそれら市を壊滅させて住人皆殺し、とか、そういう他のPCにとって大変な展開は、控えるか、PCのPLのご許可を頂きますようお願いいたします)

 巡回連邦保安官(鼈投稿)


一つの街に定着しその街の治安を守る一般の保安官と異なり、広域犯罪組織の調査や指名手配犯の追跡、保安官が不足している地域への応援、民間からの調査・護衛・魔物退治などの依頼まで請け負う為に各地を回る保安官のことを、巡回連邦保安官(マーシャルと呼称する。
(保安官のPCをやりたい、けど一つの町にじっと居座るPCはやりたくない、という場合、他に設定を思いつくなら勿論それをしていいですけれど、他に案が無い場合この巡回連邦保安官とすると良いかと思われます。)

 邪神、邪神の眷属(鼈設定)


邪神とは最上位の魔族であり、様々な奉仕種族と呼ばれる下級魔族や眷属と呼ばれる中級〜上級の魔族や魔物を従え、それらから神と崇められるほどの力を持つ者たちである。
眷属や奉仕種族は、それぞれの邪神に対して固有の種族が幾つか存在するという形だが実に様々なものがあり、人間に化けたり知性を持つものも居れば、獣同然の凶悪なもの、混沌としたむしろ理解しがたい自動機械のようなものから、美しく人そっくりなもの、人間をはるかに越える巨大なものまで、実に様々なものが存在する。
邪神は狂気的な崇拝を要求し、崇拝するものに対して忌まわしくも強力な加護を与える。人間を魔族に変えることも容易く、そのため魔の力に惹かれる人間たちが崇拝して異端のカルト教団を作ることもしばしば。
生贄の儀式などのおぞましい信仰を行うため、連邦のサンクトゥス教会からもインハビタントの精霊信仰からも邪神崇拝は敵視されているが、力を求めるソーサラーやテッカー・スミスなどの中には、禁断の知識を追ってこの狂気の信仰にいたるものも存在するという。
よく知られた邪神としては「数多の仔を孕み産む大いなる黒山羊」と呼ばれる、触手と角を持つ異形の黒山羊めいた姿を持つ森の邪神などが知られ、狂ってて歪んだ木や神像を拝み、背徳的なサバトを信奉者が執り行い、人間に類似した姿で人に化けて人間を誘惑するもの、祖の邪神に近い触手と角と蹄の足を生やした山羊と巨木をごちゃごちゃに混交した怪物然とした姿を持つものなど、様々な「仔山羊」と呼ばれる眷族たちが闇の世界に蠢いている、という。
(イダエア、と名乗る眷族がイルウル村で活動していたという。スティグマータに撃退されたようだが他にも眷属はおり、またイダエアという個体も、一度消失したもののその神の眷属たる神秘の生命力で、再生し再び登場する可能性もおおいにある)
他にも半魚人「深き者」たちが崇拝する海の邪神や、バイアクヘー、ウェンディゴなどを眷属とする風の邪神など、様々な邪神が存在する、と、言われている。