・プレイの進行・

 本作のセッションは、GM1名に加え、通常2〜5名程度のプレイヤーによって行われます。
 基本的にはGMの作ったシナリオに沿って物語が進行し、多くはその中で敵である怪物や侵魔との戦闘が起こる事でしょう。また戦闘以外にも、様々な問題に直面しては解決を求められる事になるはずです。 お互い協力し、これを解決してください。

・PCたちの立場・

 PCたちは、この世界の絶対敵である侵魔に立ち向かう力を持った――あるいはこれから持つ事になる戦士です。
                   ヴァイラススレイヤー
 こういった戦士は『侵魔討伐者』――あるいは単にスレイヤーと呼ばれ、怪物や侵魔の討伐といった荒事をはじめとして、多くの厄介事の解決に奔走する日々を送っています。
 ですが、その力も発揮できる場所になくては意味がありません。
 現在、五王国では『剣士局』と呼ばれる組織が作られ、ここに国家の擁するスレイヤーを所属させています。
 これは五王国が連携して行っているものではなく、各国が独自に運営しています。この起源はベイバロン帝国に起こった、深淵の邪悪なる者と戦う者たちの寄り合い所が原型であり、各国がそれを真似していくうちに、次第に国家が運営・管理する今の形に整っていたという説が有力です。
 いずれにせよ現在の剣士局は、国家によって運営される、魔物討伐や遺跡探索、その他傭兵的な業務に関する人材派遣・斡旋所というのがその実態です。
 局長および局職員には、国家から派遣された者が就役するのが一般的ですが、現場での実動要員としては傭兵やトレジャーハンター、魔術師などからスレイヤーに鞍替えしたような、国家から正式に派遣されたわけではない者が大半を占めており、副業を持つ者も少なくありません。
 任務に当たる者は、所属する局から発行される指令状を持って任務に当たるのが一般的です(もっとも、局の所在する街が魔物の襲撃を受けた場合など、緊急時はこの限りではありません)。

・一般行為判定・

 本作における一般行為判定とは、"目標を達成できるかどうか、あるいはどれだけの実効が得られるか不明確な行動において、どれだけの成功を収める事ができたかを乱数によって求める行動のうち、戦闘に関連する行動を除いたもの"と規定します。
 例えばただ歩くだけならば、健常者であるPCの場合、失敗する事はありえません(転んだりする事ぐらいはあるかもしれませんが、それでも歩いて数分程度の距離にある目的地へたどり着く事は、よほどのアクシデントがない限りは……)。このため、判定は不要です。
 逆に、よほど特殊な事情がない限り不可能な事についても判定は不要です。
 あくまで判定が必要なのは、100mを13秒以内で走れるか……などのように、個人の能力によって可否が左右されるケースです。

 本作の一般行為判定は"有限上方ロール"と呼ばれるものの一種で、基本的には2D6+(該当の能力値B)+(該当するスキルLv)で行ないます。
 ただし、関連する技能のレベルが一定以上ある場合、振る事のできるダイスの数が増え、その中から2つのダイスを選択する形になります。技能に習熟する事で、安定して実力を発揮できるようになる事の表現と考えてください。
スキルLv0〜12〜34〜67〜910
ダイスの数23456

 また、、関連する技能が無い行為であるとGMが判断した場合、2D6+(該当の能力値B)のみで結果を求めます。
 この結果である達成値が高ければ高いほど良い結果を収めたという事になり、GMの定める目標値以上の達成値が出れば成功とみなされます。
 おおむね、目標値は以下のような基準になっています。
目標値 難易度の目安
6 容易。素人であれば、まれに不注意などで失敗しうる程度。
8 訓練を積んだプロなら、よほどの不運がない限りまず失敗はしない。
10 わずかに難しめ。素養があるだけの素人だと五分五分。プロでも失敗はありえる。
12 やや難しい。多少の訓練を積んだプロで五分五分の成功率。
14 難しい。充分な訓練と経験を積んだいっぱしのプロで五分五分の成功率。
16 とても難しい。専門家が行なって、ようやく五分五分以上の目がある。
18 非常に難しい。専門家でも安定した成功は望めず、素人にはやらせるだけ無駄。

・専門行為判定・

 一般行為判定の中には、技能が無いと、挑戦する事すら不可能なものがしばしばあります。
 こういった専門的な知識・技術を要するものを専門行為判定と呼びます。
 どういった行動が専門行為判定に該当するのかは、スキル詳細のページを参照してください。
 判定の仕方そのものは、一般行為判定と何も変わりません。

・絶対成功と絶対失敗・

 一般行為判定において、"6"の目が複数出た場合、"絶対成功"となり、目標値如何に関係なく必ず成功となります。
 例外として、複数者で成功度を競い合う場合においては、より受動的な方の"絶対成功"を優先します。
 
 逆に、判定の全ての出目が"1"であった場合は、"絶対失敗"とみなし、目標値如何に関係なく必ず失敗となります。

・DPの使用・


 PCには7つの人物特性が設定されている事は、キャラクターを作ってもらえればわかるとおりです。
 これに付随する【DP】は、キャラクターのいざという時の底力として使用する事ができます。
 具体的には、【DP】を1使用する事で、一般行為判定の達成値に+1する事ができます。これはひとつの判定に何点注ぎ込んでも構いません。

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