・国境都市シュタインヴァーゼ・
人口 | 約23,000 |
統治形式 | 王から任命された領主による統治 |
立地条件・気候 | 平地・地中海性気候 |
主産業 | 葡萄酒の生産 |
文化的特色 | 多人種の混在 |
ラヴィニア共和国は古くから、南は多数の小国、西は平定されてすらいない無法の荒野に面していました。これらから領土を守り、また不法入国者を取り締まる目的での国境警備の拠点が必要となったのは、自然な事だったと言えましょう。この目的で街道沿いに都市として作られ、宿場を兼ねるようになってから都市として発展していったのが、このシュタインヴァーゼでした。
かつては無骨な城塞都市でしたが、西が帝国として、南が小国連合として形をなし、治安が良くなっていくにつれて、この都市はラヴィニア王国における陸上交易の最大の拠点へと変化していきました。現在ではさまざまな人種・国籍の人々が入り混じって滞在する商業都市となっています。特に南側から輸入されてくる葡萄の果実を使った葡萄酒作りが今では主産業となっています。
【関所】
関所と呼ぶには少々物々しい、長城とすら呼べる規模の施設です。街の西側と南側に設けられた関所は毎日のように多くの行商人や移民、冒険者などが往来しており、それらの中に不審者が混じっていないかをラヴィニア所属の兵士が常に検査し取り締まっています。
ここまで物々しいのは、このシュタインヴァーゼがまだ城塞都市であった頃の名残です。この剣呑さを指摘し、長城の取り壊しを行ってはどうかという声も市民の一部からは上がっていますが、魔物の被害を防ぐ役にも立っている事から、その案は見送られているのが現状です。
【船着場】
西の内海へと続く運河によって船を運ぶ船着場です。と言っても、漁業の拠点とはなっていません。西の内海へと続く運河は帝国領土を避けるように迂回して作られているうえに距離が長く、また寄港できる拠点も少ないため、もっぱら海路での交易に使用されています。
運河はシュタインヴァーゼの街中を貫くように流れており、街中をゴンドラでも移動できるようになっています。
【噴水広場】
元々は道祖神を奉る場所だったと言われている広場で、現在も中央の噴水と併せて、道祖神らしき古びた像が設置されています。もっとも、聖アンドレイア教が全盛を極めている現在となっては、いわくも伝えられないその姿は物寂しくもあるかもしれません。
多くの旅人が通るこの街では、縁起をかつぎ、これからの旅の無事を祈る者がしばしばここへ足を運びます。
またそれ以外にも、人口密度の高いこの街では珍しく開けた場所である事から、秋の収穫祭などの祭典にはこの場所が住民たちの教養の場所として使われる事が多々あります。