一般行為判定
一般行為判定は、(2D6+【GMから指示された能力値】)で行ないます。
この2D6+該当能力値での判定の最終的な結果の数値を"達成値"と呼び、これがGMの定める難易度の値("目標値"と呼称します)以上であれば、行為は成功した事になります。
複数のキャラクターが競い合うような判定("対抗判定"と呼称します)は、互いにGMから指定された能力値で判定を行ない、達成値の高いほうを勝者とします。同値の場合は、より受動的である側が優先となります。
ただし、一般行為判定において、"6"の目が複数出た場合、"絶対成功"となり、目標値如何に関係なく必ず成功となります。
例外として、複数者で成功度を競い合う場合においては、より受動的な方の"絶対成功"を優先します。
逆に、判定の全ての出目が"1"であった場合は、"絶対失敗"とみなし、目標値如何に関係なく必ず失敗となります。
ラヴィングアクト
ラヴィングアクトとは、要するにラブコメ的な行動を取る事、そしてその結果として、ブレイブスキルのために必要となる【LP】を入手するための行動です。
キャラクターを作成した時点で、5〜10個程度のラヴィングアクトを保有しているものと思われますが、特に条件のついていないアクトに関しては、基本的にいつでも、演出を行いさえすれば使用することができます。あまりにも状況にそぐわないとGMが判断した場合は却下される場合もあるでしょうが、これをもってゲーム上不利になるものでもありません。どんどんアクトは使っていきましょう。
ただし、アクトの使用については、以下のルールがあります。
・勇者は防御する・
ラヴィングアクトは、2D6+【該当の恋愛能力値】で判定を行ない、それに対抗する勇者の【恋愛防御能力値】で抵抗が自動的に行われます。
これを以下、恋愛攻撃判定と呼びます。
それぞれの能力値に相対するのは、以下の表の通りです。
PCの使用する 恋愛能力値 |
勇者の使用する 恋愛防御能力値 | |
【愛情】 |
⇔ |
【鈍感】 |
【世話】 |
⇔ |
【奥手】 |
【色香】 |
⇔ |
【頑固】 |
【神秘】 |
⇔ |
【馬鹿】 |
要するに障害のない恋愛はラブコメとして成立しません。とりわけ男の側のニブさは重要ファクターだという事です。
判定に成功すれば、使用したアクトに設定されている【LP】を入手する事ができます。
・失敗してもお得・
ラヴィングアクトの判定には、時として失敗する事もあるでしょう。
要するに気持ちが通じなかったという解釈になりますが――これが恥じらいや屈辱を煽り、次なる行動のための布石になるというのはラブコメに古来からよくあるパターンですね。
本作ではこれを【TP】として扱います。アプローチの失敗が次へのモチベーションを高めたりなんだり、まあそんな事で、必殺技的なラヴィングアクトが使用できるようになったりするというわけです。
入手できる【TP】は、アクトに事前に設定されていた数値と等しい値です。
・1つのアクトは1セッション1回・
呼んで字の如くです。同一セッション内で延々と同じ事やられても萎えますので。
ラヴィングアクトのコンボ
単に<暴かれし少女趣味>が明らかになるだけよりも、それと同時に<口より先に出る手>で殴り倒されつつ<照れ隠しの説教>も加えられた方がときめきます。
ときめくったらときめくんです。同意できない奴は帰れ。本作ではそれを再現するために、複数のラヴィングアクトを同時に使用する事をコンボと称し、その際に以下のルールが適用されます。
●達成値の操作
コンボを使用した場合、使用したラヴィングアクトの数に等しいだけ、達成値を操作する事ができます。
+−どちらにも操作できるため、成功して【LP】稼ぎを狙う事も、失敗して【TP】稼ぎを狙う事も自在です。
+−どちらに操作するかは、判定のダイスを振る前に宣言してください。
●得られる【TP】・【LP】
得られる【TP】ないし【LP】は、使用したラヴィングアクトに示されている【TP】もしくは【LP】の獲得値を合計したものになります。
●ただし、制限アリ
コンボが組めるのは、使用する恋愛能力値が同一のものだけです。
協力アクト
ハーレムラブコメに登場する女の子たちは、みな同じ男を想ってはいるものの、女の子同士で互いに対立しているとは限りません。むしろ緩やかに友情で結ばれているケースが多く、時には協力して男にアプローチをかけに行く事も少なくありません。
本作ではこれを協力アクトという形でルール化、再現しています。
●協力用ラヴィングアクトを使用することで発動
協力アクトに際しては、協力アクトのためのラヴィングアクトが用意されており、これを使用する事で協力アクトを発動したものとみなされます。
協力を受けるPCがラヴィングアクトを使用宣言した際、協力するPCが協力アクトを宣言する、という流れです。
●判定はまとめて行なう
協力アクトの判定は、協力を受ける側のPCのみが行ないます。
協力を行なった側のPCが【TP】と【LP】のどちらを得る事になるかは、協力を受けた側のPCの判定結果に準じます。
●得られる【TP】・【LP】
協力を受けた側と行なった側の2人とも、2人が使った全てのアクトの【TP】もしくは【LP】の合計値を取得する事になります。
●ただし、制限アリ
協力アクトを使用するためには、協力する相手が使おうとする恋愛能力値が、協力側の協力アクトと同じ恋愛能力値を基準にしたものでなくてはなりません。
具体的な手順
具体的には、アクトの使用は以下の手順で進めてください。
アクトを使用するための適切なロールプレイを演出する
↓
アクトの使用を宣言する
↓
(もし、宣言したアクトがあまりにも状況にそぐわないのであれば、GMがこの時点で却下する)
↓
恋愛攻撃判定を行なう───────────────────┐
↓成功 ↓失敗
勇者に気持ちが通じた事をGMがロールプレイにて演出する 気持ちが通じず、勇者が空気読めてない等の反応をした事をGMが演出する
↓ ↓
【LP】獲得! 【TP】獲得!
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