まず、プレイヤーキャラクターの作成方法を記します。
 ただし、普通のTRPGのように、物語の主人公(=ヒーロー候補生)という観点でキャラクターを作ってしまわないよう注意してください。
 あくまでも本作、ヒロインクライシスのプレイヤーキャラクターは、多かれ少なかれ陵辱される対象なのですから……


【1.特徴を選択する】

 特徴表から、思い描くキャラクターに相応しい特徴を選ぶか、ダイスでチャートを参照するかして、3つの特徴を選んでください。
 選ばれた特徴によって、能力値の基本値も決定されます。3つの特徴に基づくそれぞれの能力値修正を、項目ごとに足してください。


【2.能力値を決定する】

 特徴を選んだ際に、4つの能力値の基本値が決まったと思います。ここに、さらに2点を自由に割り振ってください。
 ただし、初期のキャラクターの能力値の上限は6です(ただし、特徴のみによって6を超えてしまった場合は、例外的に7まで可能とします)。また、最低値は1です。

 能力値はそれぞれ、以下のような意味を持ちます。

【体 力】……腕力や体の頑丈さ、元気さ。
【運動力】……素早さなど、運動能力全般。
【知 力】……頭の良さや、精神力。また、物質的な事に関して"気づく"能力。
【魔 力】……神秘的な力。魔術的なことに関して"気づく"能力。


【3.アトリビュート値を決定する】

 10点を、"フィジカル・アトリビュート"と、"マジカル・アトリビュート"に割り振ります。最低でも片方に1は割り振らなくてはなりません。

 "フィジカル・アトリビュート"とは、魔力を物質化させる力です。この値が大きいほど、強力な武器や防具を身につける事ができるのです。そう言う意味では、一般的なTRPGでいうお金に相当するとも言えるかもしれません。
 "マジカル・アトリビュート"とは、魔力によって、空を飛んだり、火を生み出したりといった現象を起こす力です。この値が大きいほど、多数回の魔法を使えるようになります。


【4.魔法を取得する】

 魔法一覧から選び、4つ、魔法を選択してください。


【5.クライシスアビリティを取得する】
 クライシスアビリティ(以下CA)とは、窮地に陥った時に使用できる、いわば"火事場の馬鹿力""イヤボーン"などと呼ばれる能力の事です。
 基本的に魔法や攻撃と組み合わせて使うものであり、後述の【CP】を消費して使用します。

 初期、PCは《ポテンシャル》のCAと、もうひとつ任意のCAを持っています。
 CA一覧から、好きなものを選んでください。


【6.アイテムを獲得する】

 アイテム一覧から選び、フィジカル・アトリビュートの値の範囲内で、装備を整えてください。


【7.副能力値を決定する】

 副能力値とは、能力値やアトリビュート値から算出される、二次的な能力値です。
 以下のように、項目が存在します。

【HP】:HitPoint……耐久力。このゲームにおいては耐力であって生命力ではない。PCがどれだけの陵辱に耐えられるかの値。
【MP】:MindPower……精神力。魔法を使うためのエネルギーになる。
【CP】:CrisisPoint……窮地に陥った時にのみ使える底力の上限値。
              通常、セッション開始時の持ち点は0で、ダメージを受けたりする事で充填されていく。
【IV】:Iniiiative……イニシアティブ。戦闘の際、この値の高い者から順に行動する。
【SP】:SexualPoint……開発度。そのキャラクターが陵辱を受けて、無垢さを失い、淫乱になってしまった度合。

 それぞれは以下のように算出します。

【HP】……(【体力】 × 3) + 20
【MP】……【マジカル・アトリビュート】 + (【知力】か【魔力】のどちらか高い方)
【CP】……上限はなし、初期値は0
【IV】……【運動力】 + 【知力】
【SP】……上限はなし、初期値は0。増加時は『胸』『腰』『尻』『口』『痛』『心』に分けて管理する。


【8.クライシスアクトを選択する】

 クライシスアクトとは、そのPCが戦闘中などにおいて、どのような陵辱に遭遇するか、あるいはそういった事態に際してどのようなリアクションを取るかを現わしたものです。これを使用することによって、PCは【CP】を獲得し、ここ一番で驚異的な力を発揮できるようになるのです。
 キャラクターの個性付けと、エロ描写の材料の集合体となる部分ですので、慎重に選びましょう。

 クライシスアクト一覧から、キャラクターのイメージに合うものを10ヶ選択し、取得してください。
 ただし、初期のキャラクターは(GMの指定が無い限り)SP0です。処女かどうかはPLの意思で決定してください。これらの条件に合わないクライシスアクトは取得できないので、そこは気をつけてください。


【9.エモーションを決定する】

 エモーションとは、そのPCが持っている『戦いの理由』です。
 これは戦闘の項で説明する、戦闘不能時の"堕落判定"に用いるものであり、より強い戦いの理由を持っているPCほど悪に堕ちにくいという事の表現です。また、PCの将来――幸福な引退か、それとも悪に堕ちるのか。どちらかPLの望む方になりやすいよう誘導するものでもあります。

 エモーションには『理想』『思慕』『敵対』の3種類が存在します。
 『理想』は、そのPCの戦いの理由の中でも、比較的理性的な目標、目的です。それは魔族の侵略から社会を守るといったような、人間社会を守るような方向性のものであり、あらゆる状況で堕落判定にプラス修正を与えてくれます。
 『思慕』は、PCが持つ恋愛感情など、個人的・感情的な戦いの理由です。愛する人や友人、家族などを守るといったようなものであり、基本的には堕落判定にプラス修正を与えてくれますが、『思慕』の対象となっている者が敵に回っている場合はマイナス修正として働いてしまいます。そういう意味では欠点もあるエモーションですが、幸福な引退を望むPCにとっては不可欠なものです(詳しいルールは後述します)。
 『敵対』は、PCが特定の敵に対して抱いている敵意です。対象は魔族や、それに従属している悪人となるでしょう。『敵対』の対象となっている者によって戦闘不能にされた時のみプラス修正となりますが、マイナス修正になる事はありません。

 初期のPCは、合計3ランク分のエモーションを持っています。ランク1のエモーションを3種類持っていても、ランク3のエモーションを1つだけ持っていても構いません。


 以上で、キャラクターの作成は終了です。 


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